切通しの石仏群 -REVERSAL WORLD-


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菊鹿町の岩隈山の切通し入口には古めかしい記念碑(仏記念碑)があり、その記念碑の前に昨年新たに案内板が設けられました。
その案内板にはこう記されています。

『龍徳区の松本長平氏は若い頃から信仰心深く、74歳の時に四国八十八ヶ所参りに行き、高野山・京都の名刹・善光寺・浅草観音・九州一円を巡礼し、明治39年(1906年)7月に帰郷。
益々信仰心深まり、八十八体の石仏を作る事を発起。8年余り刻苦奮闘し遂に大正3年(1914年)11月、志を達成。
厚い信仰の念がなければ到底成し得ない事である。作った八十八体の石仏は菩薩像の左右に並べ祀る。
長平氏は本年(1915年)88歳で、残り幾ばくも無いので、松本家関係者が相談し、氏の特志を後世に伝えるために八十八体石仏の由来を記すために記念碑を建設する。   大正4年8月

また、切通しの壁面に並ぶ石仏群はこの八十八体の石仏では無いかと思われる、とも記されています。




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初めてこちらに迷い込んだ時は案内板など無かったものだから、切通しという事すら分からず・・・

苔生した緑の壁面が聳える光景に圧倒されました。

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そして次に目に飛び込んできたのがこちらの石仏群・・・
何も知らずにこんな風景に出逢ったら、異空間に迷い込んでしまったのではないかと思いませんか?

えぇ、私はそう思いました(笑)

それに近くにはお寺があるものだから、先日再訪するまではそのお寺の参道だとずっと思っていました。

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異空間の謎が解明できた事で、今回ものんびり撮影させて頂いていると、後方から車が・・・
(離合は厳しいですし、雨天時は通行止めになりますが、普通に生活路として利用されています)

その車の方はお近くにお住まいで、私が写真を撮っている事が分かると態々車を停めて降りてきて下さり、案内板には書かれていなかった石仏のお話をして下さいました。

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こちらの石仏には全て干支が彫られていると伝えられており、苔生したり壊れたりしているものだから今となってはどの石仏がどの干支になるのかは管理されている方(お話をして下さった方を含む地区の方がお掃除などをされているよう)すら分からないのだそう。

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それに八十八体あった筈の石仏は今では三十体程しかなく・・・

その理由は、昔「自分の干支の石仏を持ち帰ると御利益がある」という噂が広がってしまったからだそう。

勿論石仏を持ち帰るなど許される筈は無く、富や名声を求めた人間たちがあれよあれよと無断で持ち去ってしまったのだ。

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うむ・・・お話を纏めてみても、何とも酷い話である。

「この石仏、実は・・・」という方がいらしたらひっそりでもいいから返して頂きたくもある。

(そんな罰当たりな人の家系、もしかしたら落ちる所まで落ちてもう無いかもしれないけども・・・←)



・Canon EOS-1V HS
・Canon EF8-15mm F4L Fisheye USM
・Canon EF17-40mm F4L USM
・Canon EF100mm F2.8 MACRO USM
・FUJIFILM Velvia100
・Kenko C-PLフィルター



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by photresbienne | 2017-03-07 21:15 | 山/田畑/植物 | Comments(0)